「会社を辞めれば、すべてが解決する」
もしあなたがそう信じているなら、少しだけ立ち止まって聞いてください。
組織という傘を脱ぎ捨てた後に待っているのは、甘いバカンスなんかじゃありません。逃げ場のない「剥き出しの責任」が待つ荒野なんですよ。
自由という名の「不自由」へようこそ
世の中にはFIREを語る本が溢れてますよね。「毎日が夏休みだ」「あなたもこちら側へ来ないか」って。でも、実際に50代で組織を離れて痛感しているのは、そんな甘っちょろい開放感じゃありません。
むしろ、これほど残酷な場所はないという実感です。
なぜなら、自分に対して「言い訳」が一切通用しなくなるからです。
組織にいた頃は、不遇の理由を「会社」や「上司」のせいにできました。でも、自由になった瞬間、その盾はすべて消えます。指を指すべき相手は、鏡の中にしかいない。人生の全責任を、たった一人で引き受ける覚悟が、あなたにはありますか?
不安を黙らせたのは、一本の「ネジ」だった
自由の荒野に放り出され、孤独と責任に押しつぶされそうになったとき、私が最初にしたこと。それは新事業の立ち上げでも相場への投機でもありませんでした。
自宅にある、ガタついていた一本のネジを締め直すことだったんです。
高尚な理論なんて、足がすくむ時には何の役にも立ちません。自分を救うのは、いつだって目の前にある小さな不都合を、自分の手で解決するという「実感」だけなんです。
「夢」のその先にある「志」を握れ
自分がどうなりたいか、何を手に入れたいかという「夢」は、達成した瞬間に終わります。でも、その手に入れた自由を使って、誰のために、何をするかという「志」は、嵐の中でも自分を支える錨(いかり)になります。
もし明日、あなたから「会社」や「肩書き」という言い訳がすべて剥ぎ取られたとしたら、あなたは何を始めますか?
その答えが、あなたの人生という現場に隠されています。
