夜勤の不条理と「投資」への目覚め:格差社会へのカウンター
工場の派遣として働き始めて、まず痛感したことがあります。 「人間は、夜は寝るもんだ」ということです。 私はライン作業ではなく、部品の運搬や手直しを担当していたので、多少は融通が利きましたが、それでも夜勤は体に堪えました。年がら年中、体がだるい。社会のインフラを維持するために夜通し働いてくれている方々には、今でも本当に頭が下がる思いです。
そして、現場で嫌というほど見せつけられたのが「格差」です。 不況の煽りを受け、仕事がないからと必死に働く中高年の方々。非正規の人間の方がいい仕事をしている場面なんて、いくらでもありました。それでも、ボーナスも特典もあるのは正規雇用の人間だけ。
「社会は理不尽だ。真面目に働くだけでは、この構造からは抜け出せない」
そう悟った私は、稼いだ金の使い道を変えました。 例えば月々の生活費を10万円に抑え、残りの20万円を投資に回す。 正規雇用の連中が手にする「安定」という幻想に対抗するために、私は「資本」を積み上げる道を選んだんです。
もちろん、負けることもありました。でも、働いて得る給料とは別の「投資」という世界の存在を知ったことで、私の中でお金の価値観が劇的に変わっていきました。 「労働」だけが富を生む手段ではない。この気づきが、後のFIREを実現させるための重要なピースになったのは間違いありません。
理不尽な待遇に文句を言うだけでは何も変わらない。 工場の単調な作業の裏で、私は着々と「自分の力で生き抜くための軍資金」を蓄えていました。 身体を壊す前に、この場所を抜け出すための準備。それが、私の20代後半の密かな戦いでした。
しかし、どれだけ金を積み上げても、身体は正直でした。 かつての交通事故で痛めた膝が、悲鳴を上げ始めたんです。 「このままでは人生が詰む」 その直感が、私をさらなる国家資格への挑戦へと駆り立てました。
